No.145 (前期冷戦期)  : 

「冷戦での経済・軍事それぞれの面での『丁々発止』とはどのようなものか?」

1947年6月、西側はヨーロッパ諸国への経済援助を目的としたマーシャル
=プランを発表したがソ連・東欧はこれを拒否しコミンフォルムを結成、
さらに49年にはコメコンを創設して対抗した。また同年西側諸国は米中心
の軍事グループNATOを結成した。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

我が国周辺には、「冷戦の残滓」として、南北朝鮮や「台湾」、北方領土の
問題が存在し続けていることに大きな関心を持って学習に臨んでいる。

思考・判断:

F.ローズヴェルトとスターリンの「綱引き」としての東西冷戦が、1943年
のテヘラン会談で始まり、45年のヤルタ会談で本格化したことについて、的
確に判断している。

資料活用の技能・表現:
前期冷戦期を中心とした西側陣営と東側陣営のアクションとリアクションにつ
いて、それぞれの年表を横に並べてその因果関係を把握している。

知識・理解:
経済力や軍事力で東側諸国を圧倒する西側諸国が先攻する形で、経済的なまと
まりとしてのマーシャル=プラン(47)→コメコン(49)、軍事的なまとまり
としてのNATO(49)→WATO(55)と前期冷戦が推移したことについて、
基本的な知識を身につけている。